カウボーイが牧場に来て、座っている牧場主に話しかける。
「あそこの犬と話していいかな?」
「んあ?犬がしゃべれるはずがないだろう。」と、牧場主は答える。
「何か問題でも?」と、カウボーイ。
牧場主は肩をすくめて、「どうぞ。」と、言った。
カウボーイは犬のところまでのんびり歩いて言った。
「こんにちは。」
「こんにちは。」と、犬が答える。
牧場主は目が飛び出でんばかりに驚いている。
「ここの主人は君を丁寧に扱っているかい?」と、カウボーイは犬に聞いた。
「はい。毎日エサをくれるし寝るときは家の中に入れてくれます。」
カウボーイは衝撃を受けている牧場主に尋ねる。
「今度はあそこの馬と話していいかな?」
「あなたがどんな魔術を使っているか知らないが、馬とは話せんだろう。」
「ではいいですね?」
「どうぞ。」
「こんにちは。」と、カウボーイは馬に向かって言う。
「こんにちは。」と、馬が答える。
牧場主の顎が落ちた。
「ここの主人は君を丁寧に扱っているかい?」と、カウボーイは馬に聞いた。
「はい。毎日ブラッシングしてくれます。」
カウボーイは満足して今度はあそこの羊と話していいか聞いた。
牧場主はびっくりしてどもりながら言う。
「それはダメだ!あいつらは寝てるし、それにとても嘘つきなんだ!」