ある男がバーで落ち込んでいる。
見かねたバーテンダーは男に尋ねた。
「ずいぶん悲しそうじゃないですか。一体どうしたんですか?」
男は答える。
「母が6月に亡くなったんだ。でも1万ドルもの資産を遺してくれた。」
「それは大変でしたね。」と、バーテンダー。
「7月には・・・父が亡くなり5万ドル遺してくれた。」
「えっ!ふた月の間にご両親とも?あなたが落胆するのも仕方がないですね。」
「そして、なんと先月、私のおばが死に、1万5千ドル遺してくれたんだ。」
「えっ、3ヶ月の間に3人もの近親者が亡くなった?どんなに悲しいか想像を絶します。」
「そして今月・・・」と、男は悲しそうにため息をついて言った。
「まだ誰も死なないんだ。」