幼稚園の最終日に園児たちが先生にプレゼントを持ってきた。
花屋の息子が先生にプレゼントが入った箱を渡す。
「きっとこれはお花ね。」と、先生が言う。
「その通り。」と、男の子。
それからお菓子屋の娘がプレゼントを手渡した。
「これはチョコレートじゃないかしら。」と、先生が言う。
「よくわかったね。」と、女の子。
次のプレゼントは酒屋の息子からだった。
先生が箱を受け取ったとき、箱の底から何かが漏れているのを見つけた。
先生はそれを指で触って味見してみた。
「ワインかしら?」
「違うよ。」と、男の子。
先生はもう一度味見して言う。
「んー、シャンパン?」
「違う。」と、男の子。
「じゃあいったい何なの!?」
「子犬だよ!」