完璧なティーショット

男はティーショットのためにかなりの時間をかけている。
何度も距離を測り、風を確かめスウィング速度を計算する。

いい加減しびれを切らしたキャディが言う。
「なんでそんなに時間をかけているんだ。早く打て!」

男は答える。
「妻がクラブハウスからこちらを見ているんだ。ほら、あの窓のところ。俺は完璧なショットを打ちたいんだ。」

キャディが言う。
「諦めろ。絶対に当たらないから。」

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