帰宅した男がドアを開けようとすると、中から妻の喘ぎ声が聞こえてきた。
しかしドアには鍵が掛かっている。
男は叫ぶ。
「おい!男がいるのは分かってるんだ!早くここを開けろ!」
3分後、ようやく開いたドアの向こうには、妻と、男もよく知っている電器屋が立っていた。
「お前が妻の浮気相手か!どう責任をとってくれる!」
電器屋が答える。
「とんでもない。私はラジオの修理に来ていただけです。」
「ふざけるな!妻の喘ぎ声もちゃんと聞いたんだ!」
「ああ、あれはさっき修理したラジオの音ですよ。」
「ほほぉ、それはおかしいな。うちにはラジオはないはずだが。」と、勝ち誇ったように男は言う。
「ラジオならありますよ。それもとびきり感度のいいものが。ただ今まであなたがプラグを差し込まなかっただけで。」