薪割り

FBI本部の電話が鳴った。
「もしもしFBI?」

「そうですが、なにか?」

「隣の奴が薪の中にマリファナを隠してるぞ。」

「情報をありがとう。で、住所は?」

次の日、その家に捜査官がやってきて、薪の中のマリファナを捜索した。
しかし何も出てこなかった。
「どうやらガセネタだったようだな。」
そう言ってFBIは帰っていった。

次の日、その家の電話が鳴った。
「よう、俺だ。昨日FBIが来ただろう?」

「ああ。俺は何もしちゃいねえのにさ。」

「薪を全部割っていったか?」

「ああ割っていったよ。それはそれで助かったけどな。」

「よし上出来だ。今度は君がFBIに電話してくれ。女房に菜園を耕してほしいと言われてるんだ。」

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