新しい囚人が刑務所に入ってきた。
監房へ入れられると、程なく誰かが大声で「52」と叫んだ。
すると囚人全員が笑い出した。
静かになってしばらくすると、今度は誰かが「23」と叫び、またみんな笑い出した。
不思議に思った新米は、番号が言われただけでどうしてみんな笑っているのかを古参の囚人に尋ねた。
「俺らはここが長いもんだから同じジョークを何回も聞かされているんだ。それで時間を節約するために各々のジョークに番号を振ったっていうわけさ。みんな番号が言われただけでどんなジョークか思い出して笑っているのさ。」
「なるほど。」
新米は納得した。
そして、また別の囚人が「37」と叫んだ。が、みんな静まり返ったままだった。
「どうしてみんな笑わないんだ?」
「あいつは冗談の話し方っていうもんが分かってないのさ」
「俺もやってみていいかなぁ?」と、新米が言う。
「おお、やってみな」と、古参。
新米はしばらく考えて「97」と叫んだ。
すると場内は割れんばかりの大爆笑の渦に巻き込まれ、床の上を転げ回って喜んでいる者もいた。
新米はジョークが受けたことに気をよくして言った。
「かなり面白いヤツだったんだろうね?」
「ああ最高だったよ。」
古参は笑いをかみ殺しながら言った。
「何せ、新ネタだったからな。」