囁き

ある日、教会に男の子が母親とお祈りに来ていた。
男の子はおしっこがしたくなり母に言った。
「ママ、おしっこがしたいんだけど。」

母は言う。
「ぼうや、教会でおしっこと言ってはいけません。そういうときは「囁きたい」と言うのよ。そのほうが礼儀正しいの。」

次の日曜日、男の子は今度は父親とお祈りに来ていた。
男の子はおしっこがしたくなり父に言った。
「パパ、囁きたいんだけど。」

父は言う。
「よしよし、パパの耳に囁きなさい。」