中年の女性は雄のオウムを飼っていた。
そのオウムはカゴの一番下で座って翼を交差して祈るので、彼女はとても誇りに思っていた。
しばしば行く教会でも、彼女はペットのオウムを自慢していた。
ある日、教会でオウムの自慢をしていると年上の紳士が近づいてきて言った。
「私は雌のオウムを飼っているんだが、それがとてもひどいんだ。彼女はののしる言葉しか言わない。これまで見た中で一番口の汚いオウムだよ。どうだろう。私のオウムをあなたのオウムのカゴに入れてくれたら、もしかしてちょっとはおとなしくなると思うんだが。」
女性は快く了承して、紳士からオウムを預かり、自分のオウムのカゴに入れた。
雄のオウムはいつものように翼を交差して祈っていたが、雌のオウムがカゴに入れられた瞬間祈るのをやめて叫んだ。
「やっと祈りが通じた!」